とある日の昼休憩。僕は再び当番のため中庭に訪れていた。
「よし…。早く戻ろう。」
貴重な昼休憩を無駄にしないために僕が教室に戻ろうとした時。ふと、中庭のベンチに目が行ってしまった。
「確かこの前香月さんがここで寝ていたな…」
そんなに心地の良いものなのかと、僕もベンチに座ってみることにした。
ベンチにはちょうどよいひだまりができており、体が冷えない程度の心地よい風が頬を撫でた。
確かにこれは…絶好の昼寝場所なのかもしれない…。
少しだけその場所にいるつもりが、いつの間にか僕は舟をこいでいた。
そしてだんだんと、眠りに誘われていった…。